シャンプー:やりすぎない頻度と手順

シャンプーは「汚れを落とす」より「皮膚を守って乾かす」までがセットです。やりすぎで起きるトラブルを避けつつ、犬猫それぞれに合う頻度の目安・手順・嫌がらせないコツを整理。

シャンプー:やりすぎない頻度と手順

犬猫のシャンプーは、やればやるほど良いわけではありません。

洗いすぎると皮膚が乾きやすくなり、かゆみ・フケ・におい戻りが増えることがあります。

逆に、汚れが残ったままだとベタつきやにおいの原因になります。

だから大事なのは、回数よりやりすぎない頻度失敗しない手順です。

先に結論(失敗しにくい順番)

  1. まず“必要なときだけ”洗う(基本はブラッシングで整える)
  2. 洗う前に毛をとかす(毛玉・抜け毛を先に減らす)
  3. すすぎを長めに(洗剤が残るとトラブルが増える)
  4. 乾かすまでがシャンプー(冷え・におい戻りを防ぐ)

洗いすぎが良くない理由:皮膚を守る“油分”まで落ちる

犬猫の皮膚は、人間とは性質が違います。

洗いすぎると、皮膚を守る油分が減って乾きやすくなり、結果として次が起きやすくなります。

  • かゆみが増える
  • フケが出やすい
  • 皮膚がベタつく(守ろうとして皮脂が増えることがある)
  • におい戻りが早い

「におうから毎週洗う」が悪循環になることがあるので、まずは回数を増やす前に原因を見直す方が安全です。

においの原因は“皮膚”だけじゃない

トイレ周り、寝床の布、部屋の湿気、毛玉、乾かし不足でもにおいは戻ります。まずは「洗う以外」で改善できる所がないかを確認すると失敗が減ります。

頻度の目安:犬と猫で考え方が違う

犬:基本は「汚れたら」、日常はブラッシング

犬の回数は犬種・毛質・生活環境で変わりますが、まずは月1回前後を目安にして、汚れ方で調整する考え方が現実的です。

  • 散歩でよく汚れる/皮脂が多いタイプ:回数が増えることがある
  • 皮膚が乾きやすい/敏感:回数を増やすほど荒れやすいことがある

猫:基本は「必要なときだけ」

猫は毛づくろいで清潔を保てるので、シャンプーが必要な場面は多くありません。

汚れた、べたついた、何かが付いたなど理由があるときに限定した方が安全です。

猫は“洗わない選択”も普通

  • 部分的に拭く
  • 汚れた所だけ洗う
  • ブラッシングで整える

準備:ここで失敗すると嫌がりが固定される

シャンプーで一番つらいのは「最初の数分」です。

ここが不快だと、次から逃げるようになります。準備で負担を減らします。

用意するもの(最小)

  • 滑り止め(マットやタオル)
  • タオル2〜3枚
  • 犬猫用のシャンプー
  • ドライヤー(苦手なら送風・暖房でも代替を考える)

洗う場所は寒すぎないようにし、逃げ道を作らない配置にします。

手順1:洗う前にブラッシング(これだけで楽になる)

濡らす前に毛をとかすと、仕上がりと負担が大きく変わります。

  • 抜け毛が減り、泡立ち・すすぎが楽になる
  • 毛玉が濡れて固まる事故を防げる
  • 乾きが早くなる

毛玉が強い場合は、無理に引っ張らず、できる範囲で止めます。ここで痛い思いをすると次が難しくなります。

手順2:お湯は“ぬるめ”、まず全身をしっかり濡らす

お湯が熱いと嫌がりが増え、皮膚にも負担になりやすいです。ぬるめを基本にします。

そして、シャンプーを付ける前に毛の根元までしっかり濡らします。

ここが浅いと、洗剤が残りやすく、すすぎに時間がかかります。

手順3:洗うのは“軽く”、顔・耳は無理をしない

強くこするより、泡で汚れを浮かせるイメージで十分です。

洗い方のコツ

  • 力を入れない(皮膚をこすらない)
  • 汚れやすい所(足先・お尻周り)を中心に
  • 顔・耳に水を入れない(無理に洗わない)

特に耳は、濡れるとトラブルの原因になりやすいので、基本は濡らさない方が安全です。

手順4:すすぎは“長め”が正解

シャンプー後のトラブルで多いのは、洗剤の残りです。

かゆみ・赤み・ベタつき・におい戻りにつながるので、すすぎは丁寧にします。

目安

「もう終わりでいいかな」と思ってから、もう少しすすぐくらいがちょうど良いことが多いです。

手順5:乾かすまでがシャンプー(ここで差が出る)

濡れたままは冷えやすく、皮膚もムレやすくなります。

においが戻る原因にもなるので、乾かしを軽視しない方が安全です。

乾かし方の順番

  1. タオルでしっかり水気を取る(押さえるように)
  2. ドライヤーは熱くしすぎない(近づけすぎない)
  3. 毛の根元が湿っていないか確認する

ドライヤーが苦手な子は、短時間で区切り、休ませながら進めます。

嫌がらせないコツ:短く終える、成功体験を積む

嫌がる子ほど「一回で全部」をやろうとすると失敗しやすいです。

まずは短く終えることを優先します。

  • 汚れた部分だけ洗って終える
  • 全身洗いは別の日にする
  • 終わったら必ず褒めて終了する

一度でも「耐えた」が続くと、次から逃げやすくなります。嫌がる前に終える方が近道です。

これは避ける:トラブルが増えやすい使い方

避けたいこと

  • 人間用シャンプーを使う
  • 頻度を増やしてにおいを香りで上書きする
  • 毛玉があるのに濡らして固める
  • 乾かさずに終える

相談を考える目安:皮膚の変化が続くとき

洗い方を整えても、かゆみ・赤み・フケ・ベタつきが続くなら、皮膚そのものの問題が関係していることもあります。

無理に回数を増やさず、様子をまとめて相談した方が安心です。