犬猫のしつけの基本|褒め方とルールの作り方(叱るより早い整え方)

犬猫のしつけは「叱る」より先に、褒めるタイミングと家のルールを揃えるのが近道。ごほうびの使い方、困りごと別の整え方、続く仕組みまでまとめました。

しつけの基本:褒め方とルールの作り方

しつけって、やろうと思うほど難しく感じます。

「言うことを聞かない」「興奮する」「噛む・吠える・飛びつく」…毎日のことだと疲れますよね。

でも、しつけは気合いではなく、褒め方(タイミング)とルール(家の一貫性)でほぼ決まります。

この記事では、犬猫どちらにも共通する“土台”を、今日から迷わずできる形にまとめます。

まず結論:うまくいく順番は「叱る」ではなく「成功を増やす」

しつけが難しくなるパターンは、だいたい同じです。

  • うまくいかない → 注意する回数が増える
  • 注意される → 余計に興奮する/逃げる/隠れる
  • 結局、望まない行動が減らない

逆に、うまくいくやり方はシンプルで、こうです。

しつけの基本ルール(これだけ覚えておけばOK)

  • できた瞬間だけ褒める(1秒以内)
  • できる環境を先に作る(失敗させない)
  • 家のルールを揃える(人によって言うことが変わらない)

「やめさせる」より、「こうしたら得」を教える方が、結果的に早いです。

褒め方のコツ:一番大事なのは“タイミング”

褒め方で失敗しやすいのは、褒める内容より遅れです。

犬猫は「今やっていること」と「今起きたこと」を結びつけます。だから、褒めるのが2〜3秒遅れると、別の行動を褒めてしまいます。

よくあるズレ

  • 落ち着いた → (数秒後)褒める → その間に立った → 立ったのを褒めたことになる
  • 吠えるのをやめた → 近づいて声をかける → 「吠えたら来てくれる」になる

コツは、褒める言葉を難しくするより、「合図(短い一言)→ ごほうび」を早くすることです。

褒めの最短セット

  • できた瞬間に「いい子」「いいね」など短い一言
  • すぐにごほうび(小さめ)
  • 1回で終えてOK(連続で欲しがる前に切る)

ごほうびの選び方:大きさと“回数”が大事

ごほうびは高級である必要はありません。大事なのは、小さくして回数を稼ぐことです。

  • サイズ:米粒〜小豆くらい(飲み込める大きさ)
  • 回数:1回の練習で5〜10回“成功”を作れると伸びやすい
  • タイミング:できた瞬間に出せる形にしておく(ポケット・小袋)

猫の場合も同じで、「好きな一口」を小さく使う方が続きます。遊びが好きな子は、短い遊びを“ごほうび”にしてもOKです。

ルールの作り方:家族全員で“同じ判定”にする

しつけが崩れる最大の原因は、犬猫ではなく人間側のルールが日替わりになることです。

ここは難しく考えず、ルールを3つだけに絞ると整いやすいです。

まず決める3つ(例)

  • 飛びつき:やっていい?ダメ?(ダメなら、誰も例外にしない)
  • 要求:吠える/鳴く/叩く時に、叶える?叶えない?
  • 場所:ソファ・ベッド・机の上など、OK範囲はどこ?

ポイントは「ダメ」を増やすことではなく、人が迷わない数にすることです。迷うと対応がブレて、犬猫は混乱します。

困りごと別:やめさせる前に“仕組み”を変える

困りごとは、しつけだけで押し切るより、環境を少し変える方が早いことが多いです。

よくある困りごと → 先に変えるポイント

  • 噛む:噛んでいい物を用意し、手や服に向いたら静かに差し替える
  • 吠える・鳴く:反応しない時間を作り、落ち着いた瞬間だけ叶える
  • 飛びつく:近づく前に落ち着ける(座れたら触る、など順番を固定)
  • 落ち着けない:休む場所を決め、短く“終わり”を作る(長引かせない)

犬猫は「これをしたら、こうなる」を学習します。だから、“望まない行動で得をしない”状態にして、代わりに“望ましい行動で得をする”を積むと、自然に変わっていきます。

練習は短く:1回1〜3分で十分

しつけは長くやるほど集中が切れて、失敗が増えがちです。

短く終えるほど成功が増えて、結果的に早く伸びます。

続く練習の型

  1. できる状況を作る(静かな場所・短い距離)
  2. 成功を5回作る(褒める→ごほうび)
  3. 最後は簡単な成功で終える(気持ちよく終了)

猫は特に短期決戦が向いています。30秒〜1分で終えて、また別のタイミングでやる方が進みやすいです。

叱っていい?の整理:怖がらせると遠回りになりやすい

もちろん危険な行動(拾い食い、道路への飛び出し等)では止める必要があります。

ただ、日常のしつけで強い叱り方を続けると、次の状態になりやすいです。

  • 目を合わせない・近づかない(信頼が減る)
  • 隠れてやる(行動が“見えない場所”へ移る)
  • 興奮が上がる(収拾がつきにくい)

だから基本は、叱るよりも成功を増やす設計が安全で早いです。危険だけ止めて、あとは淡々と「こうしたら得」を積むのがいちばん強いです。

今日からの最小ルール(迷わない一本化)

結論:これだけ覚えておけばOK

「できた瞬間に褒める(1秒以内)。失敗しない環境にする。家のルールを3つに絞って揃える」

  • 褒めるのは速さが命(遅れると別行動を褒める)
  • ごほうびは小さくして回数を稼ぐ
  • ルールは少なく、全員で同じ判定にする