旅行・帰省:移動ストレスを減らす準備

犬猫の旅行・帰省は「連れて行く/預ける/家で留守番」の選び方で9割決まります。犬猫の性格と体調に合わせて負担が少ない方法を決め、移動当日までに“落ち着ける条件”をそろえる手順と、持ち物・当日のコツをまとめます。

旅行・帰省:移動ストレスを減らす準備

旅行や帰省の予定が入ると、犬猫のことが急に不安になります。

「連れて行くべき?」「預けた方がいい?」「家で留守番は大丈夫?」

ここで大事なのは、気合で乗り切ることではなく、犬猫の負担が少ない選び方を先に決めることです。

この記事では、選び方の基準と、移動ストレスを減らす準備を、順番どおりにまとめます。

先に結論(迷わない順番)

  1. まず「連れて行く/預ける/家で留守番」を決める
  2. 移動が必要なら、キャリー(またはクレート)を“普通の場所”にする
  3. 当日の事故を防ぐ(脱走・暑さ寒さ・車内の安全)
  4. 到着先は最初に“落ち着く部屋”だけ作る(広げすぎない)

最初に決める:連れて行くべきか、預けるべきか

犬猫の負担は「移動時間」だけで決まりません。

環境が変わること自体がストレスになる子もいます。

猫は「家で過ごす」ほうが落ち着くことが多い

猫は場所へのこだわりが強い子が多く、移動や新しい部屋で崩れやすい傾向があります。

短い旅行なら、家で留守番+見守り(人の手)の方が安定することも多いです。

犬は「人と一緒が安心」な子もいる

犬は人との関係が強い子が多く、預けるより同行の方が落ち着く場合があります。

ただし、長距離移動が苦手、車酔いが強い、パニックになる子は無理をしない方が安全です。

判断の目安(ざっくりでOK)

  • 連れて行く向き:移動に慣れている/環境が変わっても食べられる/人がそばにいると落ち着く
  • 預ける・留守番向き:移動で吐く/隠れる/食べない/知らない場所でトイレが乱れる

預ける場合:いちばん失敗しないのは「試しておく」こと

ペットホテルや動物病院の預かり、知人宅への預けは、当日ぶっつけが一番きついです。

可能なら、短時間でもいいので事前に一度経験させておくと安心です。

預ける前にやっておくとラクになること

  • 短時間の預かり(数時間)を一度やる
  • 普段のフードを持参できるか確認する(切替は崩れやすい)
  • 持病・薬・食べ方・トイレの癖をメモにして渡す
  • ワクチン等の条件がある場合は早めに確認する

預け先に伝える内容は「長文」より迷わない要点が役に立ちます。

留守番の場合:必要なのは“安心”と“事故防止”

家で留守番させる場合、ポイントは2つです。

  • 安心できる環境(寝床・トイレ・水・いつもの匂い)
  • 事故が起きない状態(誤飲・脱走・暑さ寒さ)

自動給餌器や見守りカメラは便利ですが、当日に初めて使うと失敗しやすいので、できれば事前に慣らします。

猫の留守番でよくある落とし穴

水がひっくり返る、トイレが足りない、暑さ寒さで体調を崩す、が多いです。設備より先に「水・トイレ・室温」を安定させるのが確実です。

連れて行く場合:移動ストレスは「キャリー」で決まる

連れて行くと決めたら、移動の要はキャリー(またはクレート)です。

当日だけ登場する“嫌な箱”にすると、そこで一気に嫌がります。

キャリーを嫌がらせない最小ルール

  • 旅行の数日前から、部屋に出しっぱなしにする
  • 中にいつものタオルを入れる(匂いが落ち着きになる)
  • おやつやフードを「中で」与える(短時間でOK)

猫は特に、キャリーが嫌いだと当日が地獄になります。

「キャリー=捕まる」の印象を薄めるだけで、移動がかなりラクになります。

当日:一番危ないのは「脱走」と「温度」

当日は荷物と人の出入りで、犬猫が興奮しやすい日です。

ここは気をつけるというより、事故が起きない形にするのが確実です。

当日の基本(この順番)

  1. 出発準備の間は、犬猫を別室に入れる(ドアの開閉事故を防ぐ)
  2. 首輪・迷子札・連絡先を確認する
  3. 落ち着いてからキャリーへ(焦ると暴れて危ない)
  4. 移動中は温度管理を最優先(暑さ・寒さは体調に直結)

車移動の注意

  • フリーにしない(急ブレーキで危険)
  • キャリー/クレートを固定する
  • 夏は車内が急に暑くなるので、停車中も油断しない

電車・人の多い移動の注意

  • 揺れ・音・匂いで緊張しやすい
  • 人混みはキャリーを体に近づけて落ち着かせる
  • 長時間になるなら休憩の段取りを考えておく

到着先:最初に作るのは「落ち着く部屋」だけ

到着したら、いきなり家中を自由にさせない方が落ち着くことが多いです。

特に猫は、まず一部屋で生活が成立すると安心しやすいです。

到着して最初に置くもの(最小)

  • 寝床(いつものタオル・毛布)
  • トイレ(猫は最優先)
  • 必要ならフード

犬は散歩で気分が変わる子もいますが、それでも最初は疲れやすいので、休ませる時間を確保します。

こんな時は早めに相談した方がいい

移動の後に一時的に食欲が落ちたり、隠れたりするのは起きることがあります。

ただ、次のような様子があるなら、早めに相談する方が安全です。

  • 何度も吐く、吐こうとして吐けない
  • ぐったりして動かない
  • 呼吸が荒い、苦しそう
  • 排泄が止まる/お腹が張る

「何が起きたか」を説明できると判断が早くなるので、移動時間・食事・症状のメモが役に立ちます。