防災|犬猫の在宅備蓄リスト(最低限)

災害時に犬猫で困るのは「水・トイレ・移動・体調」の4つ。最低限そろえる物、量の決め方、家にある物で代用できる物、保管と入れ替え(ローリング)のやり方をまとめる。

防災:犬猫の在宅備蓄リスト(最低限)

犬猫の防災は、「完璧なセットを作る」より、困るポイントだけ先に潰す方が続きます。

実際に詰まりやすいのは、だいたいこの4つです。

結論:まずは「水・トイレ・移動・体調」を止める

  • 水:飲めない、飲まない、器が倒れる
  • トイレ:犬はシート、猫は砂・ゴミ処理で詰まる
  • 移動:キャリーがない/慣れてない/首輪・リードがない
  • 体調:フード切替で崩れる/いつもの薬・ケア用品がない

ここでは、家にいる想定(在宅避難)で、まず困らないための最低限をまとめます。

まず決める:備蓄は「何日分」にするか

迷うと進まないので、最初は基準を置きます。

最初の目安

  • 最低ライン:3日分
  • できれば:7日分

最初から7日を目指して止まるより、3日で一度完成させて、後から7日に伸ばす方が失敗しにくいです。

最低限リスト(まずはこれだけで回る)

「買い足しが多いと続かない」前提で、まずは本当に必要な物だけに絞ります。

カテゴリ 最低限 補足
飲み水/予備の器(または水ボトル) 器は2か所あると安心
フード いつものフード(数日分) 急な切替は崩れやすい
トイレ 犬:シート/猫:砂+袋 「捨てる」までがセット
移動 キャリー(またはクレート)/リード/迷子札 「慣れ」がないと使えない
衛生 ウェットシート/ペーパー/ゴミ袋 掃除・拭く・捨てる
情報 写真(スマホでも)/連絡先メモ 迷子時に必要

優先順位

  • 「水」と「トイレ」が止まると、一気に詰みます
  • キャリーがないと「移動」が成立しません

水:量は「普段の飲み方」から決める

犬猫の水は体格で差が大きいので、「何リットル」と決め打ちするより、普段の量×日数の方が確実です。

  • いつもの器で1日どれくらい減るかを一度だけ見ておく
  • それを3日分→慣れたら7日分
  • 留守番や災害時は、器が倒れることがあるので水場は2つが安心

コツ:「水を増やす」より、まず倒れにくい置き方にすると失敗が減ります。

フード:災害時は「いつも通り」が最強

災害時にフードが変わると、犬猫はお腹が崩れやすいです。

だから備蓄は、基本はいつものフードが一番ラクです。

フード備蓄の最低ライン

  • まずは3日分(これで一度完成)
  • 次に7日分
  • 食べムラがある子は、少量だけ「食べ慣れたトッピング」も検討(やりすぎない)

保存は「湿気と酸化」が敵です。

  • 大袋は開封後に劣化しやすいので、小分けにして密閉する
  • 日付を書いて、先に古い方から使う

トイレ:犬と猫で詰まる場所が違う

トイレ用品は「する」だけじゃなく、捨てるまで含めて揃えます。

動物 最低限 詰まりポイント
トイレシート/消臭袋 シート不足、ゴミが溜まる
猫砂(多め)/スコップ/袋 砂が尽きる、捨てる袋がない

猫の現実:砂がないとトイレが成立しません。最初から「少し多め」で組むと安心です。

移動:キャリー(クレート)がないと、避難の選択肢が消える

在宅避難でも、状況によっては移動が必要になることがあります。

そのとき、キャリーがない/慣れてない、で詰まります。

最低限の移動セット

  • キャリー(またはクレート)
  • 首輪(またはハーネス)+リード
  • 迷子札(連絡先が分かるもの)
  • 写真(スマホでOK、全身と顔)

「持ってる」だけでは足りないので、普段から慣らしておくと助かります。

  • キャリーは出しっぱなしにして、寝床の選択肢に混ぜる
  • おやつやフードで入る経験を作る

体調・衛生:最低限は「拭く」「守る」「続ける」

災害時は、汚れやストレスでいつもより荒れやすいです。

用途 あると助かる 理由
拭く ペット用ウェットシート/タオル 足・体を拭ける
捨てる 消臭袋/ゴミ袋 臭いと衛生が崩れる
守る いつものケア用品(必要な子だけ) 「普段の手入れ」が止まると荒れやすい

薬が必要な子は、切らさないが最優先です。心配な場合は、普段の受診時に「非常時の持ち方」を確認しておくと安心です。

「置き場所」で勝つ:玄関近くに1箱、部屋に1セット

備蓄は、あっても取り出せないと意味がありません。

おすすめの分け方

  • 玄関近く:移動セット(キャリー・リード・迷子札・最低限の水)
  • 収納:フード・トイレ・衛生(在宅で回す分)

コツ:「一か所に全部」より、用途で分ける方が迷いません。

入れ替え(ローリング):難しくしない

備蓄が続かない理由は、「管理が面倒」になりやすいからです。

やり方はシンプルで十分です。

  • フードやシートの箱に日付を書く
  • 普段の生活で古い方から使う
  • 使った分を次の買い物で戻す

犬猫の備蓄は、まず水・トイレ・移動・体調の4つを止めると、一気に現実的になります。

最初は3日分で一度完成させて、後から7日分に伸ばす。これが続けやすい作り方です。