犬の散歩の基本|引っ張りを増やさない歩き方と疲れさせ方のコツ

犬の散歩で引っ張り・興奮を増やさないための歩き方を、家でできるルールに整理。出発前の準備、止まる・戻るの使い方、におい嗅ぎの活かし方までまとめました。

散歩の基本:引っ張りを増やさない歩き方

散歩で引っ張られると、腕も肩も疲れるし、毎回ストレスになります。

でも引っ張りは「性格」よりも、毎回の散歩で“引っ張った方が得”が積み上がった結果で起きていることがほとんどです。

この記事では、罰や根性に頼らず、引っ張りが増えない散歩のやり方を、今日からできる形にまとめます。

まず結論:引っ張りを減らすコツは「止まる」より「始め方」

いきなり外に出て、興奮したまま歩き出すと、引っ張りはほぼ確定します。

逆に、出発前に落ち着けるだけで、散歩の8割がラクになります。

最初にやる“1分の準備”

  • 玄関前でリードを付けたら一度止まる
  • 犬が落ち着いた瞬間に外へ出る
  • 出た直後はいきなり速歩きしない

「興奮したら進めない、落ち着いたら進める」を最初に作ります。

引っ張りが起きる理由:犬は“前に行けると学習する”

犬は、目の前の出来事から素直に学びます。

  • 引っ張った → 前に進めた → 成功
  • 引っ張った → 飼い主が追いついた → 成功

これが積み上がると、引っ張りは強化されます。

なので正解は逆で、引っ張ったら得がないを淡々と積み上げます。

やり方は2つだけ:「止まる」か「戻る」

散歩の操作は、基本この2つだけで十分です。難しい号令はなくてOK。

ルール

  • リードが張ったら止まる
  • それでも続くなら数歩戻る

戻るのは罰ではなく、「引っ張ると目的地に近づけない」を伝えるためです。

  1. リードが張った瞬間に止まる
    声を荒げず、体だけ止めます。犬が振り返る・緩む瞬間を待ちます。
  2. 緩んだら、すぐ1〜2歩だけ進む
    進めることがごほうびになります。「緩むと進める」を積みます。
  3. 止まってもダメなら、静かに数歩戻る
    ぐいぐい引っ張る時は、前ではなく後ろが早いです。戻ったら、また緩んだ瞬間に進みます。

最初は進みが遅くなりますが、1週間くらいで“引っ張っても得がない”が入ると、散歩の密度が上がります。

におい嗅ぎは「ごほうび」にするとうまくいく

におい嗅ぎを全部止めようとすると、逆に興奮が増えることがあります。

におい嗅ぎは、犬にとって大きな報酬です。これを上手に使うと散歩が整います。

におい嗅ぎの使い方

  • 引っ張らずに歩けたら、好きな場所で5〜10秒嗅いでOK
  • 引っ張ったら、嗅ぎポイントに到達できない

「嗅ぎたい場所へ行く」は最高のごほうびなので、これだけで歩き方が変わる子もいます。

散歩で疲れさせる=歩く距離だけじゃない

「歩いても歩いても落ち着かない」子は、体力ではなく頭のエネルギーが余っていることがあります。

  • 短い区間で、止まる・戻る・嗅ぐのルールを入れる
  • 嗅ぎタイムを小分けに入れる
  • 帰宅前に落ち着く歩き方を増やして終える

距離より、落ち着く練習を入れた散歩の方が“ちょうどよく疲れる”ことが多いです。

よくあるつまずき:引っ張られた瞬間に声をかけすぎる

「ダメ!」「こら!」と声をかけると、一見止まりそうに見えても、犬にとっては“注目がもらえた”になりやすいです。

ここは言葉より、体のルールが強いです。

うまくいく順番

  • 引っ張る → 止まる(無言)
  • 緩む → 進む(褒める)
  • また引っ張る → 戻る(無言)

褒めるのは、できた瞬間だけ。引っ張ってる最中は静かに“得をなくす”が早いです。

安全のためのチェック:リードとハーネスの使い方

引っ張りが強い子ほど、道具の影響が出ます。

  • リードは短く持ちすぎると興奮が上がることがある
  • 長く持ちすぎると危険が増える(自転車・人混み)
  • ハーネスがズレると、擦れ・抜け・恐怖が増える

「今日はなんか荒れるな」と感じたら、しつけより先に道具のズレを確認すると改善することがあります。

今日からの最小ルール(迷わない一本化)

結論:これだけ覚えておけばOK

「出発前に落ち着ける。張ったら止まる。続くなら戻る。緩んだら進む。嗅ぎはごほうび」

  • 最初の1分が散歩を決める
  • 声より体のルールを優先
  • 嗅ぎを上手に使うと、引っ張りが減りやすい