赤ちゃんが来る:共存のルール作り

赤ちゃんが来る前に「犬猫が安心できる場所」と「赤ちゃんの安全エリア」を先に分けておくと、トラブルはかなり減ります。急な生活変化で犬猫が不安定になりやすいポイントを先回りし、事前準備〜当日〜最初の2週間の整え方まで、迷わない順番でまとめます。

赤ちゃんが来る:共存のルール作り

赤ちゃんが来るのは、家族にとって大きな変化です。

犬猫にとっても同じで、「音」「匂い」「人の動き」「生活の流れ」が一気に変わります。

ここで大切なのは、犬猫に“我慢させる”ことではありません。

安心できる場所を残しつつ、赤ちゃんの安全を守る。その両立を、先に仕組みとして作っておくことです。

先に結論(共存がうまくいく順番)

  1. 「犬猫の安心エリア」と「赤ちゃんの安全エリア」を分ける
  2. 犬猫の生活(ごはん・トイレ・休む)を崩しすぎない
  3. 近づけ方は“短時間・静か・褒める”で段階的に
  4. 危ないサインが出たら距離を取る(無理に慣らさない)

まず知っておく:犬猫が崩れやすい原因はだいたい同じ

赤ちゃんが来て犬猫が不安定になるとき、原因はだいたい次のどれかです。

  • 家の中が落ち着かない(人の出入り、片付け、物の移動)
  • 音が増える(泣き声、家電、来客、夜間の動き)
  • 匂いが変わる(ベビー用品、ミルク、洗剤、消毒)
  • 構ってもらえる時間が減る(急に一人の時間が増える)

ここでの目標は、完璧に“ストレスゼロ”にすることではありません。

不安が大きくなる条件を減らし、安心できる居場所を残すことです。

出産前にやる:まず「エリア分け」を作る

共存の土台は、エリア分けです。

やることはシンプルで、犬猫が落ち着ける場所と、赤ちゃんの安全を守る場所を分けます。

最低限のエリア分け(これだけで事故が減る)

  • 犬猫の安心エリア:寝床・水・猫ならトイレ(人の出入りが少ない場所)
  • 赤ちゃんの安全エリア:床に物が少ない、犬猫が簡単に入れない場所

犬がいる家:飛びつき・踏みつけを防ぐ

  • 赤ちゃんのいる場所に犬が勢いよく入らないようにする
  • 興奮しやすい子は、物理的に区切る方が安全です

猫がいる家:寝具への侵入を防ぐ

  • 猫は静かに近づくので、気づいたら上にいることがあります
  • 赤ちゃんの寝る場所は、猫が入れない形を先に作ります

大事な考え方

「言い聞かせる」より「入れない形」の方が確実です。忙しい時期ほど、仕組みで守るのが安全です。

赤ちゃんが来る前に慣らす:音・物・生活の変化を“少しずつ”

赤ちゃんが来てから全部変えると、犬猫は一気に不安定になります。

できる範囲で、事前に“少しだけ”慣らしておくとラクです。

  • ベビー用品を一度に増やさない(数日に分ける)
  • 音に慣らす(泣き声の音を小さく流して様子を見る)
  • 赤ちゃんスペースに勝手に入れない練習(短時間でOK)

ポイントは、犬猫が落ち着いているときにやることです。

興奮しているときに練習すると、うまくいかないことが増えます。

当日〜最初の数日:近づけ方は「短く」「静かに」「褒める」

赤ちゃんを連れて帰ってきた直後は、家の空気がバタバタしがちです。

犬猫の反応も出やすいので、最初は短時間で終わるようにします。

最初の接触の基本

  1. 犬猫が落ち着ける場所を先に確保する
  2. 無理に近づけない(近づきたければ少しだけ)
  3. 落ち着いていられたら、静かに褒める
  4. 興奮したら距離を取る(叱って止めるより安全)

犬は興奮しやすい子がいます。猫は慎重で、隠れたり様子をうかがったりします。

どちらも自然な反応なので、焦って“仲良くさせよう”としない方がうまくいきます。

事故を防ぐ:やってはいけないことを先に知る

赤ちゃんと犬猫の同居で、事故が起きやすいパターンは決まっています。

やってはいけない(危険が増える)

  • 目を離した状態で同じ空間に置く(短時間でも)
  • 赤ちゃんの寝具に犬猫が入れる状態のままにする
  • 犬猫を強く叱って抑え込む(不安と反発が増える)
  • 犬猫の生活を急に全部変える(ごはん・トイレ・休む場所)

「うちの子は大丈夫」と思っていても、赤ちゃんの動きや泣き声は犬猫にとって予想外です。

安全は性格より環境で作る方が確実です。

犬と猫で違う:気をつけたいポイント

犬:興奮・飛びつき・守ろうとする行動

  • 嬉しくて近づきすぎる(踏む、ぶつかる)
  • 大声や泣き声で落ち着かなくなる
  • 家族を守ろうとして神経質になる子もいます

犬は「落ち着いている状態」を増やすのがコツです。

赤ちゃんの近くで落ち着けたら褒める、興奮したら距離を取る。この繰り返しが現実的です。

猫:隠れる・夜に様子を見る・寝具に入る

  • 環境が変わると隠れやすい
  • 夜に様子を見に来て、寝具に入ることがある
  • トイレの乱れが出やすい子もいます

猫は「安心できる場所」と「トイレが落ち着いて使えること」が最優先です。

危ないサイン:この反応が出たら距離を取る

次のような反応がある場合は、無理に慣らさず、距離を取る方が安全です。

  • 唸る、歯を見せる(犬)
  • 強い警戒で固まる、低い声で威嚇する(猫)
  • 過剰に興奮して止まらない(犬)
  • トイレが急に乱れる、食べない状態が続く(犬猫)

ここで大切なのは、「叱って止める」より「危険な状況を作らない」ことです。

不安が強い場合は、早めに専門家(動物病院・行動の相談)を頼った方が解決が早いこともあります。

最初の2週間:犬猫の生活を“戻す”ことを優先する

赤ちゃん中心の生活になると、犬猫のペースが崩れがちです。

ただ、犬猫は「いつも通り」が戻るほど落ち着きます。

最初の2週間で意識すること

  • ごはんの時間を大きくズラしすぎない
  • 休める場所を守る(追い出さない)
  • 短い時間でもいいので、落ち着いて触れ合う時間を作る

完璧じゃなくて大丈夫です。

犬猫の安心が少しずつ戻れば、赤ちゃんとの生活も安定していきます。