クレートに入らない犬|慣らす手順と嫌がらせないコツ

クレートに入らないのは「怖い経験」「急がされる」「中が落ち着かない」で起きます。嫌がらせない導入、慣らす順番、移動や留守番で使える型をまとめます。

クレートに入らない:慣らす手順

クレートに入ってくれると、通院や移動、災害時、留守番でも本当に助かります。

でも嫌がる犬に無理に入れようとすると、クレートが「怖い場所」になって逆効果。

この記事は、叱らずに嫌がらせない慣らし方を、順番で固定します。

最初に:焦らない方がいいサイン

次のような様子が強い時は、いきなり閉め切る練習に進まず、段階を戻した方が早く安定します。

段階を戻す目安

  • クレートを見るだけで逃げる、震える
  • 中に入ってもすぐ飛び出す
  • 入れた途端に暴れる、鳴きが止まらない

「入れたこと」より、「落ち着けたこと」を増やすのが近道です。

結論:クレートは「置き方→良いこと→短時間→閉める→移動」で慣れる

迷ったらこの順番

  1. 置き方(落ち着く場所に置く)
  2. 良いこと(近づくだけで得)
  3. 短時間(入って落ち着ける)
  4. 扉を閉める(少しずつ)
  5. 移動(揺れと音に慣らす)

「入れたら終わり」ではなく、「落ち着ける場所にする」がゴールです。

1)置き方:まず“落ち着く場所”に置く

クレートが苦手な犬は、場所の刺激が強いと入れません。

置き方のコツ

  • 人の出入りが多い場所は避ける
  • 暑すぎ・寒すぎにならない場所へ
  • 滑らない、落ち着いて寝られる環境にする

「落ち着ける場所にある」だけで、入りやすくなる子もいます。

2)良いこと:近づくだけで得、を先に作る

いきなり「中へ入れ」はハードルが高いです。

まずはクレートの近くで「良いことが起きる」を積みます。

最初の段階

  • クレートの前で落ち着けたら、静かに褒める
  • 中に興味を示したら、得を渡す
  • 無理に押し込まない

「近づくほど良い」が作れると、犬の警戒が下がります。

3)短時間:入って落ち着ける、を増やす

次は「入ってすぐ出る」ではなく、「入って落ち着く」を作ります。

進め方

  • 最初は短く(数秒でもOK)
  • 落ち着けたら終える(成功で終わる)
  • 1回を長くするより、成功回数を増やす

短い成功を積むほど、クレートが安心側に寄ります。

4)扉を閉める:閉めるのは最後、少しずつ

扉を閉めた瞬間に嫌がる犬は多いです。

だから「閉める」を最後に回して、短くから始めます。

コツ

  • 閉めるのは一瞬→すぐ開ける、から
  • 犬が落ち着いている時だけ進める
  • 鳴きや暴れが出たら段階を戻す

「閉めても大丈夫」を積むと、移動や留守番でも使いやすくなります。

5)移動:揺れと音に慣らす(いきなり長距離はしない)

移動で嫌がる犬は、クレートそのものより「揺れ」「音」「不安」が原因のこともあります。

慣らし方

  • まずは家の中で持ち上げる→下ろす、から
  • 次に短い移動(数分)を少しずつ
  • 落ち着けた経験で終える

短い成功で「移動=怖い」を薄めていきます。

やらない方がいいこと(嫌いが固定されやすい)

  • 無理に押し込む(怖い場所になる)
  • いきなり扉を閉め続ける(閉める=恐怖が固定される)
  • 長距離移動でいきなり使う(苦手が強化されやすい)

クレートは「入れたら勝ち」ではなく、「落ち着けたら勝ち」です。

最短で型を作る「3日運用」

クレートを嫌がる場合でも、3日だけでも段階を守ると変化が見えやすいです。

3日運用(最短)

  1. クレートを落ち着く場所に置いて、近づくだけで得を作る
  2. 入って落ち着ける短い成功を増やす
  3. 扉を閉めるのは「一瞬→すぐ開ける」から

落ち着く方向が見えたら、その型を続けると定着しやすいです。