ブラッシング:毛質別の基本と頻度

ブラッシングは「毛質に合う道具→短時間→皮膚を傷つけない当て方」で負担が減ります。犬猫の毛質別に、基本の順番・頻度・嫌がらせないコツ・毛玉や抜け毛の対処を整理。

ブラッシング:毛質別の基本と頻度

ブラッシングは、毛をきれいにするだけの作業ではありません。

抜け毛や毛玉を減らし、皮膚の状態を整え、体調の変化にも気づきやすくなります。

ただ、やり方を間違えると「痛い」「怖い」が積み上がって、次から嫌がる原因にもなります。

大事なのは、気合いではなく毛質に合うやり方短時間で終える形です。

先に結論(失敗しにくい順番)

  1. 毛質に合う道具を1つ選ぶ(何本も使わない)
  2. 1回は短時間(5分でもOK)
  3. 毛の流れに沿って(皮膚をこすらない)
  4. 毛玉は無理に引っ張らない(痛みで嫌がる)

犬猫がブラッシングを嫌がる理由はだいたい3つ

  • 痛い(毛玉、強くこする、皮膚が敏感)
  • 怖い(道具の感触、音、押さえつけ)
  • 長い(我慢が切れる)

嫌がる子ほど、まずは「痛くない」「短い」を徹底した方が、結果的に早く慣れます。

急に嫌がるようになったら

昨日まで平気だったのに突然怒る、触ると痛がる、皮膚が赤い、フケが増えた…などがある場合は、無理に続けず様子を見直した方が安全です。

基本のやり方:毛をとかすより「皮膚を守る」

ブラッシングで一番やりがちな失敗は、毛を取ろうとして皮膚までこすってしまうことです。

皮膚が傷つくと、かゆみや嫌がりが増えやすくなります。

基本ルール

  • 力を入れない(撫でるくらいから)
  • 同じ場所を何度もこすらない
  • 嫌がる前に終える

毛質別:目安の頻度と道具の選び方

短毛(多くの猫、短毛の犬)

短毛は、道具を増やしすぎるより「優しく・短く」が向きます。

  • 頻度の目安:週1〜2回(換毛期は回数を増やす)
  • 道具の目安:ラバーブラシ、やわらかいブラシ

ダブルコート(柴犬など、下毛が多いタイプ)

抜け毛が多い時期は、下毛が残るとムレやすくなります。

  • 頻度の目安:普段は週2〜3回/換毛期はできる範囲で増やす
  • 道具の目安:スリッカー、コーム(仕上げ確認)

長毛(長毛猫、長毛犬)

長毛は毛玉ができやすいので、「毛玉を作らない回数」が大事です。

  • 頻度の目安:できれば週3回〜(短時間でも)
  • 道具の目安:コーム(毛玉チェック)、スリッカー(やさしく)

巻き毛・伸び続ける毛(トイプードル系など)

絡まりやすく、毛玉ができると一気に痛くなります。

  • 頻度の目安:短時間をこまめに(間が空くほど大変)
  • 道具の目安:コーム中心(絡まりの確認)

毛玉の対処:引っ張らない、押し切らない

毛玉を無理にほどこうとすると、痛みで「ブラッシング=嫌」が固定されます。

毛玉があるときは、まず範囲を小さくして考えます。

毛玉があるときの順番

  1. 毛玉の根元を押さえて、皮膚が引っ張られないようにする
  2. 毛先側から少しずつほどく(無理ならそこで止める)
  3. 痛がるなら、無理に続けない

広い毛玉、皮膚に近い毛玉、嫌がりが強い場合は、家庭で粘らない方が安全です。

嫌がらせないコツ:短く、終わりを分かりやすく

続けるためのコツは「毎回ちゃんとやる」ではなく、犬猫にとって嫌じゃない記憶を積むことです。

  • 1回は5分以内で終える(もっと短くてもOK)
  • 落ち着いている時間帯にやる(眠い時など)
  • 嫌がる場所は後回し、または別日にする

触られたくない場所

お腹、足先、しっぽの付け根、耳の後ろは嫌がりやすいです。まずは背中や首まわりなど、やりやすい場所だけで終えても十分です。

チェック:ブラッシング中に見ておくと役に立つこと

  • 皮膚が赤い、湿っている
  • フケが急に増えた
  • しこりのような触り方がある
  • 特定の場所だけ嫌がる

「いつもと違う」が見えたら、無理に続けるより、様子を落ち着いて見直す方が安心です。